ユーザ別環境ファイル

ここでは、ログイン時のユーザ設定ファイルについて紹介する。 特に記述しない限り、これらはシェルスクリプト(いわゆるバッチファイル) なので、vi で内容を自由に閲覧、変更できる。 ここは好みに応じてどんどんカスタマイズしよう。 なお、これらのファイルはすべてユーザのホームディレクトリ直下にある。

パス 説明 備考
.profile シェルに /bin/bash を使用する場合、 ログイン時に最初に起動されるスクリプト。 Plamo のデフォルトではこのファイルは存在しない。 以下の内容で作成しておこう。
#!/bin/bash
source ~/.bashrc
これにより、ログイン時に .bashrc が自動実行されるようになる。
.bashrc シェル初期化ファイル

シェルを開くたびに起動される。 ここで良く使うコマンドなどを定義しておく。 おすすめの定義を以下に示すので、適宜取捨選択して欲しい。

IGNOREEOF=3

[Ctrl]+D を押しても即時にログアウトしない。 3回押されたらログアウトする。 これをコメントアウトし、

unset ignoreeof
をセットすれば、[Ctrl]+D で即時にログアウトするようになる。

PS1='\h:\w\$ '

プロンプトの設定。この場合プロンプトは

ホスト名:カレントディレクトリ $
のようになる。ホスト名の前に現在のユーザ名を表示したい場合は、
PS1='`whoami`@\h:\w\$ '
のように変更する。なお、whoami を囲んでいる文字は '(シングルクォート)ではなく `(バッククォート)であるので注意。

alias virc='vi ~/.bashrc; source ~/.bashrc'

virc コマンドを実行すると .bashrc が開くので自由に編集する。 書きこんで vi を終わらせたら、書きこんだ内容を即時に反映させる。 source コマンドを実行しないと、 変更は次のログイン時にしか反映されない。 alias はコマンドの別名を定義するための、bash の内部コマンド。

alias cp='cp -p'

cp(コピー)時に、 特に指定しなくてもタイムスタンプをコピーするようにする。

alias cdk='cd /usr/src/linux'

cdk というコマンドで、cd /usr/src/linux するようにする。

alias x='startx>&~/x.err'

x というコマンドで X Window を起動し、かつ起動時のメッセージは x.err というファイルにリダイレクトするようにする。

alias log='tail -f /var/log/messages'

log というコマンドで、 システムのログファイルを監視するようにする。

# テキストファイルを euc に変換する。
# 使用法:toeuc ファイル名(複数可)
function toeuc () {
    for i in $*
    do
        nkf -e $i > $i.euc
        mv $i.euc $i
    done
}
見ての通り。 bash の alias 内部コマンドは引数を取ることができないので、 複雑なコマンド別名は関数として定義する。 要するに、スクリプト中で関数スクリプトを書いているというわけである。
# n 秒ごとにコマンドを実行する。デフォルトは 1 秒。Ctrl+C で終了。
# 使用法:loop コマンド
function loop () {
    local interval=1
    while [ 1 ]
    do
        $*
        sleep $interval
    done
}
見ての通り。
.jvimrc vi(jvim) の起動用スクリプト Plamo のデフォルトでは、次のようになっている。
set nobackup notextauto
その他、以下のものがおすすめ。詳細は vi を起動して :h。
set backspace=2
バックスペースで既存の文字も削除
set expandtab
タブ文字をスペースに展開する
set tabstop=4
タブ文字を4個のスペースとする
set errorbells
エラー時にベルを鳴らす
.canna Canna 用かな漢変換設定ファイル Plamo のデフォルトでは存在しない。 以下のようにすると、ATOK と同様の設定になる。
rcx02:~$ ln -s /usr/local/canna/lib/sample/just.canna .canna