UNIXによる各種周辺装置(デバイス)の表現


UNIXにおいてはドライブという概念は存在しない。メモリなども含めて、すべてのデバイスは、「デバイススペシャルファイル」というファイルとして仮想化される。

以下に、Linuxにおける代表的なデバイス名の例を示す。

Linuxにおける代表的なデバイス名
デバイス名説明
/dev/fd0最初のFDD(の代表名)
/dev/fd0H1440最初のFDDを、1.44MBとして明示的に指定する
/dev/cdromCD−ROM(の代表名)
/dev/hdaIDEディスクの1台目(物理ドライブ)
/dev/hda11台目のIDEディスクの中の、最初のパーティション
/dev/hdbIDEディスクの2台目(物理ドライブ)
/dev/sdaSCSIディスクの1台目(物理ドライブ)
/dev/cua0シリアルI/Fの1ポート目(発信用)
/dev/kmemカーネルメモリ(物理メモリイメージ)

なお、デバイスには以下の2種類がある。

デバイス種別説明
キャラクタデバイス 1文字毎の入出力を行うもの。
例)マウス、シリアルI/O、キーボード、FDD(*1)
ブロックデバイス ブロック単位(≒セクタ単位)の入出力を行うもの。言い換えれば、ファイルシステムを構築できるデバイス。
例)HDD,FDD(*1)、CD−ROM

(*1)‥‥FDDは、基本的にはキャラクタデバイスだが、ファイルシステム(後述)を作成(DOSで言うところのフォーマット)することによりブロックデバイスとしてもアクセスできる。