NetBEUI と NetBT

LanMan で使用されていた NetBIOS というプロトコルは、もともと MS-DOS のファイルシステムを拡張するために、MS-DOS Ver.3.0 だったか?で決められたものだったと思います。Windows 95/NT には、プロトコルに NetBEUI(NetBIOS Extended User Interface)というものが追加されていますが、これは NetBIOS の下位プロトコルを独立させたものなのでしょうか?誰か教えてください。リソキには詳しい説明がないようです。

ところで NetBEUI って何と読むんでしょうね。私は「ネットビュー」と言ってますが、「ネットビューイ」と言う人もいます。本当のところはどうなんでしょう。

これを何に使うかは、はっきりいって良く分かりません。が、想像すると、仮にネットワーク内に NetBIOS しかしゃべれない古い MS-DOS マシンがある場合、Windows 側に NetBEUI を入れてやらないと、少なくともその MS-DOS マシンから Windows マシンが見えないような気がします。

ヘルプによると、NetBEUI は「一般に、200 以下のクライアントを持つ、小規模な部門サイズのローカルエリアネットワークで使われるネットワークプロトコル。ルーティングの方法には、トークンリングソースルーティングしか使用できません。」とあります。閉じたLANの中で使用するだけなら TCP/IP より多少パフォーマンスがよいとの話を聞いたこともありますが、基本的に過去との互換性のために残されているようなものを、積極的に使用する意味はないでしょう。ということで、独断と偏見により、

クライアントとして MS-DOS マシンがある場合を除き、
NetBEUI は消してしまいしょう(^^;。

ということにしたいと思います。(*1)

これではファイルの共有などができなくなるのではないかと思われるかもしれませんが、実はNetBIOS の下位プロトコルとして TCP/IP も使えるのです。このプロトコルをNetBT(NetBIOS over Tcp/ipと呼ぶそうです。リソキでもこれについて詳しく解説してあるので、実はこちらの方が本命なんじゃないかと思っています。

(*1)補足: とあるサイトのドキュメントにも、

「可能であれば NetBEUI はインストールしないほうが望ましい。」

との記述がありましたので、私のこの独断と偏見もあながち間違いではないことがわかりました。

(98/04/17)あまりにもなぞが多すぎて講義にならないので、 少し気合入れて rfc1001(PROTOCOL STANDARD FOR A NetBIOS SERVICE ON A TCP/UDP TRANSPORT: CONCEPTS AND METHODS) を訳し始めました。 ちょっと量が多く(約3500行)しばらくかかりそうなので、 この講座は一時休講といたしますm(__)m。 自分である程度理解できたらまた再開します。

(99/11/24) 久々にコンテンツを追加してみました。 RFC の翻訳は相変わらず放置したままですが、今は Samba 日本語ページという すばらしいサイトがあるので問題にはならないでしょう。