一般ユーザで作業する


X-Window は Unix システムにおける標準のウィンドウ・システムである。 通常は、X 上ですべての作業を行う。 ただし、root でログインして X を起動するのはセキュリティ上まずいので避ける。 今後は一般ユーザで作業し、root の権限が必要な場合に限って一時的に su コマンドで root に変わるように心がける。また、root の作業が終わったら すぐに一般ユーザに戻るように癖をつけておく。

  1. passwd コマンドで root のパスワードを設定する。 これは、惰性的に root で作業することを避けるための措置だと思って欲しい。 これは必須ではない。 しかし root でずっと作業していると、 ちょっとした操作ミスによりシステムを破壊してしまい、 再インストールを余儀なくされることになるかもしれないので、 パスワードを設定しておき、root になりにくくしておく方が賢明だと思う。
    rcx03:~# passwd
    Changing password for root
    Enter the new password (minimum of 5, maximum of 8 characters)
    Please use a combination of upper and lower case letters and numbers.
    New password:(パスワードを入力する。表示されない)
    Bad password: too simple.(簡単過ぎるパスワードだという警告)
    Warning: weak password (enter it again to use it anyway).
    New password:(同じパスワードを入力する。表示されない)
    Re-enter new password:(同じパスワードを入力する。表示されない)
    Password changed.
    
  2. ログイン時の呪文をどうにかしよう

    /etc/profile を vi で開いて 最後から6行をコメントアウトするか削除しよう。 これでログイン時に出てくる意味不明の呪文は表示されなくなる。

  3. adduserコマンドで、 自分専用のユーザを作成する。 ここでは hotta というユーザを作成したことにする。 以下、適当に読み替えて欲しい。
  4. exit でログアウトし、hotta でログインしなおす。
  5. startx で X を起動する。
  6. kterm(漢字ターミナル)

    画面下部にある kterm ボタンをクリックすると、kterm という 仮想端末エミュレータが起動する。通常はこの kterm 上ですべての 作業を行う。

    kterm のウィンドウ上で[Ctrl]を押しながらマウスの 左/真ん中/右ボタンを押すと、それぞれ設定メニューが表示される。

  7. X-Window の終了

    「スタート」−「Exit Fvwm95」−「Quit Fvwm95」でウィンドウ・ マネージャを終了させると、これがフォアグラウンド・プロセスとなって いるので、X 関連のすべてのプロセスが終了し、コンソール画面に戻る。

  8. X の操作方法

    X の操作方法(実際はウィンドウ・マネージャである Fvwm95-2 の操作方法)は、 Windows 95 に準じて作られているので特に違和感はないと思う。ここでは、95 との違いを述べるにとどめる。

    1. ウィンドウのサイズ変更

      カーソルをウィンドウの四隅に持っていくとカーソルの形状が変わる。 この状態でマウスをドラッグする。ウィンドウの「辺」でドラッグすると、 単にウィンドウの移動となる。

    2. 範囲指定(コピー)

      任意の範囲
      左ボタンを押しながらマウスを動かす
      単語のコピー
      単語の上で左ボタンをダブルクリック
      行のコピー
      行の上で左ボタンをトリプルクリック

    3. ペースト

      3ボタンマウスの場合

      真ん中ボタンをクリック

      2ボタンマウスの場合(3ボタンのエミュレーション)

      左と右を同時にクリック。 ただし押すタイミングが違いすぎるととんでもないことになる。 極力(開発の場合なら特に)3ボタンマウスの使用をおすすめしておく。

      なお、vi エディタ上でペーストに失敗してぐちゃぐちゃに なってしまった場合、あわてずに[Esc]uでアンドゥーする。